易経と64卦

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易経は、英語では「変化の書」と訳されることが多い、世界最古の書物のひとつです。3,000年以上前に起源を持つ、中国の占いと知恵の書です。その中心にあるのが、64卦と呼ばれる64の象徴です。それぞれは6本の爻が積み重なり、人生の状況やエネルギー、転換点を表します。1987年にラー・ウル・フーがヒューマンデザインシステムを受け取ったとき、同じ64卦が64個のゲートとしてボディグラフに取り入れられました。対応は正確で、第1卦は1番ゲート、第2卦は2番ゲートというように、64まで続きます。ゲートの起源を知ると、ヒューマンデザインそのものの背景も深く理解できます。

易経とは#

易経は、もともと占いのための書物でした。問いを立て、卦を出し(伝統的には筮竹を使い、後には硬貨を投げ)、その象徴が何を示すのかを調べます。何世紀にもわたって解説が重ねられ、単純な吉凶判断の道具から、「変化」をめぐる深い哲学書へと発展しました。すべては絶えず移り変わり、周期の中で今どこにいるのかを読み取り、それに応じて行動することに知恵がある、という考え方です。

鍵となるのは「変化」という言葉です。易経は、あらかじめ決まった結末を示すものではありません。状況がどのように展開しやすいか、どんなエネルギーが高まり、何が薄れていくのか。そうした動きのあるパターンを描きます。ヒューマンデザインはこの考え方をそのまま受け継いでいます。ゲートはパーソナリティに押されたラベルではありません。それぞれに動きがあり、ギフトとシャドウを持つ元型的なエネルギーです。

卦は陰爻と陽爻からできている#

すべての卦は、下から上へ読む6本の横向きの爻でできています。爻には次の2種類があります。

  • 陽爻(切れ目のない爻)、———:陽の原理を表し、活動的で創造的、力強く、表現的です。
  • 陰爻(切れ目のある爻)、— —:陰の原理を表し、受容的で、しなやかに応じ、支えとなり、内省的です。

これは、私たちが知るかぎり最も古い二進法です。2種類の爻を6段に重ねると、2⁶ = 64通りの組み合わせができます。それより多くも少なくもありません。卦が64あるのはそのためで、ゲートも64個あります。システム全体は、オンとオフという単純な二元性を6回重ねてできています。

第1卦 · The Creative

上の図は第1卦で、易経では乾為天(乾)として知られています。陽爻が6本並び、純粋な創造の力を表します。その鏡のような卦、第2卦の坤為地(坤)は、陰爻が6本並びます。この純粋な陽と純粋な陰の両極の間に、両者をさまざまに組み合わせた残りの62卦があります。

それぞれの卦にある2つの八卦#

爻と卦全体の間には、八卦という層があります。八卦は3本の爻を重ねたもので、2³ = 8種類あります。それぞれが自然の要素を表します。天、地、雷、水、山、風、火、沢です。

すべての卦は、下にある「下卦」(内側)と上にある「上卦」(外側)の2つを重ねてできています。水の上に火がある、雷の上に山がある、といった2つの八卦の関係から、卦の伝統的な意味が生まれます。内側と外側の力が組み合わさるため、ゲートには幾重もの意味があります。それぞれの中に、2つの性質の小さな対話がすでに含まれているのです。

下卦(行)と上卦(列)を選ぶと、その交わるセルが卦となり、そこからヒューマンデザインのゲートが決まります。数字にカーソルを合わせるとゲート名が表示され、クリックすると詳細ページを開けます。

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下上 →☰Heaven☱Lake☲Fire☳Thunder☴Wind☵Water☶Mountain☷Earth
☰Heaven1431434952611
☱Lake1058385461604119
☲Fire1349305537632236
☳Thunder251721514232724
☴Wind4428503257481846
☵Water6476440592947
☶Mountain3331566253395215
☷Earth12453516208232
下卦と上卦の組み合わせで見る64卦(下卦 × 上卦)。それぞれがヒューマンデザインのゲートです。カーソルを合わせると名前が表示され、クリックすると詳細を確認できます。

易経が64個のゲートになった経緯#

ラー・ウル・フーは64卦をレイヴマンダラと呼ばれる円の周りに配置し、その円を黄道十二宮と惑星のホイールに対応させました。惑星が空を移動すると、64卦を順に通過します。出生時と、その約88日前のデザインの時刻に惑星がどこにあったかによって、チャートでアクティベートされるゲートが決まります。

対応関係は次のとおりです。

易経 ヒューマンデザイン
卦 ゲート
卦を構成する6本の爻 ゲートを構成する6つのライン(プロファイルはそのうち2つで構成されます)
64卦 64個のゲート
陽(陽爻)/陰(陰爻) それぞれのゲートの性質を形づくる根本の二元性
『易経』 ギフトとシャドウを持ち、動き続けるエネルギーとしてのゲート

ホイール上のゲートの順番は、1、2、3と単純に続くわけではありません。ゲート番号は、易経で何千年にもわたって使われてきた64卦の伝統的な番号付け(文王の卦序)に基づいています。一方、ホイール上の順番は卦の爻のパターンによって定められており、別の並びです。そのため、チャートの周りを見ていくとゲート番号が飛ぶように見えます。ホイールは古い番号を保ちながら、元の順番とは異なる並びになっています。

6本のラインがチャートに受け継がれる#

それぞれのゲートは6本の爻を持つ卦なので、チャートの各ゲートアクティベーションには、1から6までの特定のラインが対応します。各ラインにはそれぞれのキーノートがあります。たとえば、1番ラインの探究者、2番ラインの隠者、3番ラインの殉教者、4番ラインの機会主義者、5番ラインの異端者、6番ラインのロールモデルです。出生時の太陽と地球にある2つのラインが組み合わさり、人生を通じてパーソナリティがまとう「衣装」となるプロファイルが形づくられます。

つまり、易経の構造は抽象的なままではありません。3,000年前に卦を形づくった陰爻と陽爻の考え方が、今もゲートの個性を生み、プロファイルの形をつくっています。

このつながりが大切な理由#

ゲートが易経に由来すると知ることで、次の3つがわかります。

  • ゲートの意味が深まります。 それぞれのゲートには、人生の状況がどのようなものかをめぐる何千年もの解釈が受け継がれています。自分のゲートを探るときの手がかりになります。
  • 「変化し続ける」性質がわかります。 ゲートは固定された特性ではありません。『易経』のように、動きの中にあるエネルギーを表します。高い表れと低い表れがあり、成長とともに高い表れへと向かえます。
  • 遺伝学とのつながりが見えてきます。 易経の64通りの二進法は、人間のDNAにある64個のコドンとよく似ています。コドンは、遺伝暗号がタンパク質を作るために使う「3文字の言葉」です。ヒューマンデザインはこの類似性を踏まえ、古代の象徴的なコードと身体をつくるコードを結ぶ地図として、64個のゲートを捉えています。

爻を積み重ねた3,000年前の占いの書から、ボディグラフで光るゲートまで、最初から最後まで同じ64のパターンが流れています。

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