インカネーションクロス

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インカネーションクロス(Incarnation Cross)は、ヒューマンデザインにおける人生の目的を貫く大きなテーマです。生まれ持った設計が生きていこうとする、人生全体の物語ともいえます。タイプが人生をどう進むかを示し、プロファイルが担う役割を表すのに対して、インカネーションクロスは、人生が静かに向かう方向、その奥にある「なぜ」を示します。

インカネーションクロスは4つのゲートで成り立ちます。ただし、どの4つでもよいわけではありません。チャート全体で最も重みのある4つのアクティベーションで、パーソナリティとデザインそれぞれの太陽と地球から導き出されます。この4つは、自分を形づくったニュートリノの刻印のおよそ70%を担うといわれます。そのため、クロスは小さな特徴ではなく、人生の目的の土台として捉えられます。

クロスを形づくる4つのゲート#

どのチャートにも2つの側面があります。パーソナリティ(黒い列。意識的な心、「自分はこういう人だ」という認識)と、デザイン(赤い列。無意識の身体、「実際の自分」)です。インカネーションクロスは、それぞれの側面から最も重みのある2つの惑星、太陽と地球を取ります。

ゲート 位置 側面 もたらすもの
パーソナリティの太陽 意識 黒 意識的な表現の核。最も強く体現するエネルギー
パーソナリティの地球 意識 黒 その表現を地に足のついたものにし、バランスを取るもの
デザインの太陽 無意識 赤 身体の深いところにある本質
デザインの地球 無意識 赤 無意識の本質を支える土台

太陽と地球は、生まれたときに刻まれるニュートリノの情報のおよそ70%を占めます。地球は常に太陽の真向かいにあり、太陽を支えます。つまり、この4つのゲートは偶然選ばれたものではありません。自分のチャートで最も強く、その人らしさを形づくるエネルギーです。「クロス」という言葉のとおり、意識と無意識の2つの軸が交わり、人生で担っていくものを形づくります。

名前のあるクロス#

それぞれのクロスには、そのテーマを印象的に表す名前があります。たとえば「ライトアングル スフィンクスのクロス」や「レフトアングル 直面のクロス」です。クロスは全部で192あり、名前は112種類です。64個のゲートそれぞれが、3つのアングルのいずれかでパーソナリティの太陽になるからです。一方、4つのゲートの組み合わせは48種類しかありません。そのため、4つのゲートだけではクロスの名前は決まりません。アングルとパーソナリティの太陽のゲートも必要です。

そこでクロスは、4つのゲートを決まった順に並べたクォータニティとともに表記されます。順番は、パーソナリティの太陽/パーソナリティの地球|デザインの太陽/デザインの地球です。「ライトアングル スフィンクスのクロス(13/7|1/2)」には、同じ4つのゲートを持つクロスが3つあります。(2/1|13/7)、(7/13|2/1)、(1/2|7/13)です。テーマは共通し、どのゲートに太陽があるかが異なります。一方、ジャクスタポジションクロスには、同じゲートを使うレフトアングルクロスがあっても、それぞれ固有の名前があります。「ジャクスタポジション 自己表現のクロス(1/2|4/49)」と「レフトアングル 抵抗のクロス(2/1|49/4)」は、同じ4つのゲートから成ります。

名前は入り口であり、物語のすべてではありません。本当の意味は、4つのゲートが一緒にどんな働きをするのか、そして自分のタイプ、権威、プロファイルを通してどう表れるのかを見ていくことでわかってきます。

最初からクロスを「解読」しようと急がなくて大丈夫です。インカネーションクロスは、ストラテジーに沿って生きるなかで、何年もかけて少しずつ見えてきます。すぐに身につけるラベルではなく、時間をかけて自分のものになっていく方向です。

3つのアングル#

インカネーションクロスは、人生の目的の向きを表す3つのアングルのいずれかに属します。人生が自分自身、他者、あるいは固有のテーマのどれを中心に展開するかを示します。アングルはプロファイルによって決まります。

  • ライトアングルクロス――個人的な使命です。人生の中心にあるのは、自分自身の歩みと自己発見です。自分の世界にいるように感じることもありますが、それも生まれ持ったあり方です。(プロファイル1/3、1/4、2/4、2/5、3/5、3/6、4/6)
  • レフトアングルクロス――他者と関わる(トランスパーソナルな)使命です。目的は他者と深く結びついています。人間関係や出会いを通して学びが訪れ、集合体のために力を尽くしていきます。(プロファイル5/1、5/2、6/2、6/3)
  • ジャクスタポジションクロス――固定された使命です。個人的とも他者と関わるものとも言い切れない、ひとつの具体的なテーマを深く生きていきます。(プロファイル4/1のみ)

アングルによって、同じ4つのゲートの意味も大きく変わります。ライトアングルの人生では、そのエネルギーが自分の成長へと向かいます。レフトアングルの人生では、他者へと向かいます。詳しくは3つのアングルをご覧ください。

ゲートの由来:4つのクォーター#

インカネーションクロスは太陽と地球から成るため、64個のゲートの大きなホイールのどこに太陽が位置するかも重要です。ホイールは4つのクォーター(イニシエーション、文明、二元性、変異)に分かれています。それぞれに、心、形、つながり、変容という大きな目的のテーマがあります。パーソナリティの太陽が位置するクォーターは、クロス全体の雰囲気に色を添え、どんな目的を担うのかを知る手がかりになります。さらに各クォーターは、4つのゲートから成るゴッドヘッド4つに分かれています。つまり、パーソナリティの太陽によって、ゴッドヘッドの16の顔のひとつにも位置づけられます。

自分のクロスを見つけ、活かす#

チャートを作成すると、インカネーションクロスは自動的に計算されます。自分のチャートには、クロスの正式名称と4つのゲートが表示されます。理解を深めるには、次の点を意識してみてください。

  • まずタイプと権威から見ていきます。 クロスは「何を」、ストラテジーは「どうやって」を表します。時間をかけてクロスを開いていくのは、ストラテジーを生きることです。
  • まず4つのゲートをひとつずつ読みます。 それぞれのゲートの意味がわかると、名前だけを見るよりも、テーマがしっくりきます。
  • アングルに注目します。 目的が個人的なものか、他者と関わるものか、あるいは定められたものかによって、クロスの生き方は変わります。
  • 焦らずに見ていきます。 クロスは生涯をかけて続く道のりです。人生の後半まで、はっきり実感できなくても自然なことです。振り返って初めて、自分のクロスに気づく人も多くいます。

クロスが人生に表れる時期#

ヒューマンデザインでは一般に、若い時期にクロスを十分に生きるわけではないと教えられています。中年期までは、目的がまとう役割や「衣装」であるプロファイルを生きます。クロスは38〜44歳ごろの天王星オポジションをきっかけに表れ始め、人生の重心がサウスノードのテーマからノースノードのテーマへ移るといわれます。転換期をもっと後、50歳ごろのキロンリターンとする指導者もいます。クロスがいつ表れ始めるかは学派によって見解が異なります。年齢は期限ではなく、おおよその目安として捉えてください。

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